MOLTSグループ5期目、子会社の代表譲ります、そして次の会社を作ります~エージェンシー事業のさらなる拡大に向けて~
2017年6月にMOLTSにジョインしてから2年9カ月がたった。
私のキャリアは株式会社アイレップで5年、その後事業サイドでのマーケティング責任者を3年強というデジタルマーケティングを軸としたものであった。
入社した当時のMOLTSは2期目になったばかり、社員数5名の状況で、デジタルマーケティングの中でもオウンドメディア・コンテンツマーケティング領域に特化したメンバーだけが在籍していた。当然、広告のことについては誰もわかっていない、自分だけ専門領域が違うという環境だった。
事業会社でマーケティングの責任者をしていた時とも異なり、おもしろい孤独さがあった。
誰に何を指示されることもなく、自分で考えて行動するだけ、いたってシンプルだけれども、心地よいプレッシャーだった。
入社するとき、MOLTSという会社は、個人事業主の集まりみたいな場で、その仲間が皆で会社の資本を作り、それをもとに事業を作っていく。そのための「共通の場」であり、正直それ以上の想いを持ってはいなかった。MOLTSがとか代表のそめひこが何かということではなく、自分の性質上、はじめからは深く傾倒することはなくどこか一歩引いているというのがその理由だ。これまでの経験の中では圧倒的に早いスパンでその想いがいい方向に変わっていったのがMOLTSという環境だった。
気づけば入社して10ヶ月後にはMOLTSの取締役 COOに、そして子会社のSTAUTを設立し、代表取締役 CSOに就任した。役職とか肩書については特に興味がないという視点については何の変化もないが、これまでは入社前に約束をしたロードマップを順調に達成することもできている。
この2年9カ月の間、周囲の人たちからの声も確実に変わっていった。「何でMOLTSにいるの?」「独立すればいいんじゃないの?」といったコミュニケーションをされることが多かった入社当初に比べ、「MOLTSが一番しっくりきてそうだよね」「順調そうだよね」という反応に変わっていった。
2020年3月にMOLTSは5期目を迎える。グループとしてもどんどんチャレンジをしかけていくこのタイミングで、エージェンシー事業を見る役割のCOOとしてこれまでの振り返りと今後についてを話していく。
MOLTSグループにおけるエージェンシー事業
現状のMOLTSグループは、MOLTSは自社事業を作る・コーポレートとしてのバックオフィス業務・広報業務を担うという役割にしており、各子会社がエージェンシー事業を行うというのが基本的な構造になっている。子会社がエージェンシー事業を行い投資資金を稼ぎ、MOLTSがその資金を活用して事業を作るという分担になっている。
外部の方々が事業内容を見れば、デジタルマーケティングに関するコンサルティング・施策代行といったものでまとまるので、そこに何か特徴があるわけではない。ただちょっと普通と違うというのが、お金を稼ぐということが目的になることは一切なく、『美味い、酒を飲む。』という理念をに基づき、ミッションファースト/成果を出すことだけが目的になることだ。クライアントに対しての敬意や礼節はもちろん持ちながらも、ミッションに対して全力であることを求め、自分たちも当然全力を尽くしていく。それがズレるなら売上・利益の大小とかは関係なく、プロジェクトとして受けないというスタンスをとらせていただいている。こんな零細企業がそんな強気な態度をとってというのはかなりリスクでもあるし、エージェンシー事業の収益をもとに事業を作っていこうというグループが、利益を重視しないというので、正直「大丈夫なのかそれで?」と心配されることもあった。
ただ現在までは、その理念・スタンスに共感をして、お取引をいただいているクライアントが増えてくださっていることが非常に嬉しく感じている。
新たな子会社の設立
2020年3月、エージェンシー事業の子会社をさらに1社を設立する。私自身も役割を変え、株式会社STAUTの代表を菊池に譲り、デジタルマーケティングの戦略設計から全方位をカバーする役割として株式会社KASCADEの代表になる。株式会社KRAFTも代表を寺倉から永田に変更する。
このタイミングで各子会社の役割を再度整理し、
株式会社KASCADE:デジタルマーケティング戦略・施策設計、解析、制作、インサイドセールス支援 など
株式会社KRAFT:オウンドメディア、コンテンツマーケティング
株式会社STAUT:運用型広告
とすることでSTAUTは運用型広告という領域によりフォーカスをさせる。
MOLTSグループでは仲間としてジョインしたメンバーの専門領域に応じて、クライアントへの支援領域を拡げている。そして、人員構成状況に応じて機能ごとに子会社を立てていく方針にしている。例えば運用型広告の領域を専門とするメンバーが集まったので、そのメンバーでSTAUTを設立したという構造だ。1社10人までという制限を設けるMOLTSグループのルールを定めているが、STAUTは2020年2月時点で11名のメンバーとなりその上限を超え、KASCADEとSTAUTに分割をする。
ここでは詳しく触れないが、MOLTSグループとしては自社事業を進めるための子会社も設立し、新たな動きを始めている。KASCADEというエージェンシー事業の中核子会社を作り、そこにどういった仲間が集まるかによってさらに次の子会社が何の役割をもってできていくのかといったことはいま現状で予測もできないし、予定を立てる気もない。
あくまでそれは集まったメンバーによって方針を変えていくことができるようにする柔軟性と耐久性を持った箱を作っていきたい。エージェンシー事業の拡大は、MOLTSグループとしては重要なエンジンであるし、これからの景気動向なども踏まえると楽観的な勢いで進めるわけにはいかない。闇雲な拡大や、目先の数値に追われて先を見失うことをせず、どれだけ骨太のチームになっていくかを本気で考えている。
プレッシャーをかけあえる仲間だけが集まる場を作り続ける
実のところ、個人的にはエージェンシー事業という言葉はしっくりきていない。事業側とエージェンシー側みたいな垣根の構造を持たせるようになる気がしているからだ。MOLTSに入ってから何度か広告代理店の方に研修をさせていただく機会のがあった際に、ほぼ必ず聞かれたのが「代理店だから」「代理店としての立ち位置での限界」といった発言を聞いたこともあり、その都度、同じミッションをもって成長をさせに行こうとする視点を持って取り組むことに立場を気にすることが自分で垣根を作ることにつながっているのではという話しをさせていただいた。
MOLTSグループとしての考え方として、自分自身が事業オーナーである視点を持ち、その成長のためにできうる最良のプロジェクトメンバーで推進することを目指している。そのためには、MOLTSの仲間集めは妥協をすることができない。
和気あいあいをしたくてMOLTSをやってるわけじゃない。ジョインしたきっかけも自分が事業会社で感じたマーケティング責任者としての課題を本気で解決する役割を担える集まりを作りたかった。
独立採算制という組織で、自分一人でも生きていけるやつらだけが集まる場所を提供する、その入り口として各エージェンシー事業の子会社がある。今期からSTAUTの代表を担ってもらう菊池真也、KASCADEの取締役をになってもらう西正広のようにMOLTSグループの組織を作る側に入り込んでいく方向に進んでくれるメンバーもいれば、これまで入社後に結果的に合わずに再度分かれるという道を選択したメンバーもいた。
ミッションに対して向き合う中で、本気でぶつかることも多々ある。それを続けていくことでよりお互いの考えもスキルも理解でき、さらに精度を高めていくことができると感じる。
入社したから仲間であるという観点ではなく、お互いに仲間と思い合い続けられるように全員が成長へのプレッシャーをかけあえる組織であり続けたい。そしてそのスペシャリストとしての成長を追求することで、MOLTSグループすべてのレベルが上がり、自社事業を作るレベルを上げていくことにもつながっていく。エージェンシー事業が成長をすればMOLTSとしては自社事業を作り上げることへのプレッシャーがかかる。
相互にさまざまなプレッシャーを掛け合い、それを楽しみながら伸ばしていけるやつだけがいる組織を作るためには、エージェンシー事業を見ている立場として、自分が組織の限界値になってしまわないように成長し続けなければいけないというプレッシャーもある。自分より上のレベルの人たちにいかに一緒に取り組みをしたいと思ってもらえるか。5期に関しては自分自身がこれまででも一番成長をして、改めてMOLTSグループのエージェンシー事業を強い組織にしていきたい。
本日より営業開始をいたします、株式会社KASCADEの代表挨拶はコーポレートに掲載をさせていただいております。よろしくお願い申し上げます。
目的の明確化ができていないということ。35歳になりました。
本日35歳になりました。
みなさまお祝いのメッセージ多数ありがとうございます。
先日、運用型広告代理店出身者がMOLTSで何をしているのか。人生初のブログ書きましたを投稿して、またいろいろなご相談をいただいたりできるようになり、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
こんな働き方になってから改めていろいろ仕事観について感じることがありました。
目的が明確でないということが大半のボトルネック
アイレップ時代にも、事業会社の時も非常によくぶつかるものだったなぁと思い出しましたが、何かをするときに「何のために」が固まっていないものを進めているものが一番苦労するものでした。
いろいろなケースありますが、
立場によってその目的意識がズレる・薄れる
が結構つらいところかなと考えています。
例えば、リスティング広告を出稿するというものでも、ブランディングなのかダイレクトなのかは大体切り分けて語られます。(僕が関わってる範囲なので統合できているケースももちろんあると思います)
しかし、ダイレクトマーケティングとして考えている中でも、目的が細分化されていない/でいていないことが多いのではと感じています。
・売上を伸ばしたい・件数を伸ばしたい
・ROAS・CPAを改善したい
・上記のバランスをとって成長をさせたい
よく聞くところです。
これを少し掘り下げて聞いたときに、「ユーザー」という視点が抜けてるケースがかなり多いです。
検索連動型広告はよりこの傾向が強いように感じますが、
結果がデジタル化されるが故に、
「Aというキーワード(キーワード群)はCPAが目標以内で、まだ掲載順位が低いから獲得を伸ばせます。」
「Bというキーワード(キーワード群)はCPAが目標を少し超えてしまうのですが、獲得件数のシェアの〇〇%を占めるため、効率は他で調整をしてこのままで露出をすることが推奨です」
こんな感じのやり取りになってしまってることが非常に多いのではないでしょうか。
キーワードではなく人を見る
キーワードが重要ではないということではなく、あくまでユーザーの行動の結果としてキーワードを捉えるということができているかどうかで会話の内容にかなり違いが出てきます。
皆さんもご自身で体験されているかと思いますが、全く意味のない検索をすることはなかなかないですよね。
これからの予定にあたって、〇〇を調べたい。この〇〇がキーワードです。
来月の旅行を企画しているとしたら。
旅行先の候補を選ぶ
宿泊先を選ぶ
旅先で行くところを選ぶ
などを目的に検索をしますよね。
ということは、キーワードのCPA効率だけを見るとかではなく、
ユーザーはなぜその検索をしているのかを考え、
そのユーザーに対して適切なコミュニケーションをとれているのか
を見ていくことが必要ですよね。
先ほどの例と組み合わせてみると、(実績ではなくあくまで例です)
・旅館の予約ポータルサイトを運用している場合
「温泉名・宿泊の掛け合わせキーワード群はCPAが目標以内で、まだ掲載順位が低いから獲得を伸ばせます。」
→ユーザーのニーズがサービス提供しているものとマッチしているから獲得できる
「温泉名単ワードはCPAが目標を少し超えてしまうのですが、全体で獲得件数のシェアの20%を占めるため、効率は他で調整をしてこのままで露出をすることが推奨です」
→ユーザーのニーズがサービス提供をしているものに至っているケースと、その前段階のケースなど混在した抽象度の高い検索なので予約に結びつかないものも多く含まれる
こういう会話が追加されていれば、おそらくは、広告文とリンク先URLがどうなっているかとかは話が出てくるようになりますね。
でも一番怖いのがここだと考えています。
日々細かく分析をして運用をしていればいるほど、何のために広告を出稿しているのかが語られなくなるケースが多いのです。
・旅館の予約ポータルサイトを立ち上げたばかり
・旅館の予約ポータルサイト業界No.1
極端な話この二つで広告の目的は全然違くなるはずです。
さらに、単月の短期の数値から考えるのか、この1年間の数値から考えるのか、3年後を見据えた数値で考えるのかなど、これが事業責任者の立場なのか、現場担当者なのかでずれていってしまうなんてこともよくあります。
企業(事業)として、ユーザーに何を伝えるために広告を活用しているのか
という観点で共通認識を常に持ち続けられていると、今の数値だけで語るのではなく、中・長期も踏まえたユーザーとの対話として考えていくことができます。
今サービスを利用している人たちはどういうユーザーで、今後どういうユーザーに何を提供していきたいのかという会話がきちんとできると、いろいろと見え方が変わってくるんだなぁというのを、最近またよく感じるようになってきました。
あまりまとまりはないですが、今日はこの辺で失礼いたします。
運用型広告代理店出身者がMOLTSで何をしているのか。人生初のブログ書きました
ソーシャル等でもご報告をさせていただきましたが、
改めて、2017年6月1日より株式会社MOLTSにジョインしました。
いろいろな企業様のデジタルマーケティングのご支援をさせていただくサイドに移り、改めて、「何やってる人なの?」ってお声をよくいただくようになったので、きちんとご紹介をさせていただこうと思い、人生初のブログを書いてみようと思いました。
※文才がないなーと思いながら書いていますが 、ご容赦下さいませ。
これまでやってきたこと
職歴:
最初の新卒の会社での営業経験以外はすべてデジタルマーケティングに特化しています。
①レイス株式会社:1年半(人財系)
-新規事業の営業チームリーダーとしてチーム内年間トップセールス
-営業企画的な動きも兼ね、目標設計・営業資料作成・営業メンバー教育も担う
②株式会社アイレップ:5年1ヶ月(デジタルマーケティング代理店)
-大手総合通販さまの広告運用PMとして月間5000万~1億強のご予算を預かった運用
※LTVを基にした分析など、かなり詳細な運用を行わせていただくことができました
-リスティング広告R&Dチームのマネージャーとして社内の運用ノウハウの集約や最新テクノロジーの活用指針の作成
-コンペでの提案プロジェクトハンドリングを行い、案件獲得への貢献
③ベンチャー企業:1年2か月(IT系)
新規のメディア立ち上げに伴うプロモーションチームの責任者として内製化を実現
立ち上げたメディア2つ(不動産・美容)を1年間で業界No.1争いのポジションまで伸長
事業P/ Lを作成しその進捗管理と達成のためのロードマップ作成から実行まで担当
④医療系ポータルサイト運営企業:2年1ヶ月
マーケティング担当の執行役員として、ポータルサイトの責任者を担い、事業P/Lを立て、集客戦略の立案から実行までをすべて個人で対応
2年間で800%以上の売上成長を実現
そして、今
こんな経歴の人間がなぜ今、株式会社MOLTSにジョインしたのか
1番は、
会社としての想い(美味い、酒を飲む ⇒ 成功体験を共有し祝杯をあげる)
に共感したことです。
代理店在籍時は放っておいても勝手に最新の情報をキャッチアップできる、
何かがあれば周囲で知見を持った人にすぐ相談できるという、ものすごく恵まれた環境でした。自分が携わっていない領域での最新事例も共有され、集客戦略を立てるときにそれを生かすことができた、というありがたい恩恵を享受できていました。
それが事業サイド(ベンチャー企業)でマーケティング責任者をさせていただく側になった時、
自分で能動的に情報を取得しにいかないと入ってこなくなる
周囲で相談しようにも自分よりその領域に詳しい人がいない
壁打ちができず自分で模索をし、戦略をたててPDCAを回していかなければいけない
ここの孤独感が非常に苦しい経験でした。
実際には元同僚・外部のパートナー様などさまざまな方に助けていただきながら、
なんとか自分で回していくところに至れたというのが振り返って感じました。
何かをしたいというビジネスでのモチベーションがないという
非常にダメな弱みを持っている自分がここまでやってこれてるのは、
周囲の方々に支えていただきながら成長してこれたという結果なんだと改めて自覚しました。
そう考えたときに、自分と関係してくれている方々に対して何かしらのご恩を返していけるようにという想いが強くなり、現職の立場に囚われない動き方というものを選択しました。
もちろん、自分自身がフリーで活動をするということも考えはしたのですが、
1馬力でできる限界・時流の速さからノウハウの構築に後れを取ってしまったときに
恩返しができなくなるといった考えがどうしても拭えなく、仲間と相乗効果を生んで価値を提供できるようにしていきたいと考えました。
株式会社MOLTSのメンバーは代表取締役のそめひこをはじめ、コンテンツマーケティング・オウンドメディアに関するバックグラウンドを持った面々が集まっています。
自分のスキルセットをレーダーチャートで表すなら、かけているところを補完してくれるメンバーがいることが今の刺激になっていますし、クライアントさまに提供できる価値が増加するという自分の方針に非常にマッチしているので、ここにジョインするということを決心しました。
自分が今お付き合いをさせていただいていたり、ご相談をいただいているクライアントさま
・インハウスで広告運用をしている事業主さま
-事業の成長戦略を一緒に考えさせていただく立場としての入り方
-運用をしているメンバーの教育としての入り方
・新規で事業を立ち上げようとしているタイミングの事業主さま
-事業の成長戦略を一緒に考えさせていただく立場としての入り方
・インターネット広告代理店さま
-クライアントさまの成果最大化のために戦略戦術を一緒に立てる入り方
-現場担当者の方のスキル向上研修
・代理店さまに発注をしている事業主さま
-事業サイドのマーケティング担当として戦術精度を上げていく入り方
といったものになります。
自分ができること
・Webマーケティング戦略の立案・事業P/Lへの落とし込み
・広告運用に関わる教育
・広告運用のディレクション
といったことが主になりますが、事業立ち上げフェーズでの入り込み方も経験させていただいており、貴重な機会に本当に感謝をしております。
組織としての強み
・オウンドメディアの立ち上げから成長の施策実行まで
・Webサイト制作
など、より幅を広げて価値をご提供できる環境になっていると考えております。
最近、改めて話題にされるケースも多くなっておりますが、
ユーザーに向き合い、法人として自社サービスをどう理解してもらい・利用してもらうのかを議論させていただけるのは本当に恵まれているんだなと感じています。
もし、何かご支援できそうなところがあればぜひご一緒させていただけたら嬉しいです。
引き続き何卒よろしくお願いいたします。